2013年8月27日火曜日

薬害根絶デー行動に参加

 824日の薬害根絶デーに伴う行動が、23日から2日間の日程で行われました。これは毎年恒例で民間団体が主催する行動に全日本民医連が合流するもので、ワイエムピーからは、奨学生1名と栗林薬剤師(あすなろ甲府薬局)、薬学生担当者と、2日目から細田薬局長(あすなろ武川薬局)が参加しました。

 厚生労働省の敷地内には、これまでの深刻な薬害被害の発生をうけて薬害根絶のために最善の努力を重ねていくことを国民に誓う「誓いの碑」があります。23日は、その碑の前で集会を開き、薬害被害の歴史を振り返るとともに新たに発生している薬害被害についての国の責任と対策を求めました。

誓いの碑

厚労省前にはたくさんの人が集まっていました!

  その後、弁護士会館で開かれたワークショップでは、肝炎やヤコブ、イレッサ、子宮頸がんワクチンの部屋に分かれて、それぞれの被害者から被害の実態を伺いました。被害の実態も深刻でしたが、それに対する医療関係者の無理解、不勉強などが被害の拡大に加担していることにとても心が痛みました。

 ワークショップの後は場所を変えて、日比谷図書文化館において薬害根絶をめぐるこの1年の報告や今後に向けての行動提起が出されました。民医連の関係者もいましたが、一般の参加者も多く、とくに法学生や薬学生などの若者が元気に取り組んでいました。

薬害対策弁護士連絡会の弁護士さんから報告がありました

1時間の有楽町駅前街宣行動にも参加して、薬害根絶を訴えるうちわを全員で道行く人々に配布しました。関心を持って受け取ってくれる人もいましたが、大半は忙しそうに通り過ぎる人、訴えるマイクの音に耳をふさぐ人…。まだまだ国を動かせるだけの国民の意識が育っていないことを痛感しました。

街頭でうちわを配って訴えました

 24日が本当の『薬害根絶デー』ですが、この日は民医連のつどいということで、サリドマイド薬害により上肢障害をもって生まれた増山ゆかりさん(公益財団法人いしずえ事務局長)のお話を伺いました。気丈な語り口でしたが、本当に大変な苦労をされてきた方だと感じました。自分の運命を積極的に受け入れて、これからも薬害被害を生まない取組みを続けていくという姿勢に感動しました。

増山さん、本当にすばらしい女性でした!

 今回参加した奨学生にとっても、薬害被害者の方々から聞いたお話は、深い重みをもって受け止められたようでした。今日のこの思いを次の世代へしっかりと伝えていきたいと思いました。

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